ストライクウィッチーズ エーリカ・ハルトマン1941の感想と考察

眼鉄です

スト魔女関係の感想をやっていこう計画。
一時期ブレイブウィッチーズが見れないということでへこんで頓挫してたんですが
私も観れるようになったのでまたがんばるぞい

今日やるのはこちら



アニメ本編だと謎多き乙女エーリカ・ハルトマンですが
そのせいか掘り下げネタには事欠かない我らがエースだったりする。

そんな彼女がエースとして開花と
統合戦闘航空団【ストライクウィッチーズ】が産声を上げ始めるまでの下りを描いた

ストライクウィッチーズの零編と言ったところ。

簡単なあらすじは

時は1941年、パ・ドカレー撤退戦から半年後
ブリタニアへ避難したエーリカ・ハルトマンたちカールスラント人。
ネウロイ侵攻、故郷陥落という敗戦の重苦しい雰囲気のなかで

ゲルトの葛藤

影を引きずりながら希望を諦めないミーナ中佐

混乱の中でも諦めない各国ウィッチたちと触れ合いつつ

強調文日のエーリカ・ハルトマンがどうやって誕生したのかを描いたお話。

敗戦直後の再起を誓うまでなのでちょっと重たい雰囲気のようで
ハルトマンの人間性のおかげかそんなに暗くありません。
逆に言うと、この本を読んで「そんなに欝々としてないな?と感じたのなら
それこそがエーリカ・ハルトマンの力なんじゃないかなぁって思います。

正直すごい面白かったしお勧めです。

ネタバレ有
個人の感想と考察有となってますので注意
というかアニメ本編の考察まで入っててわけわかめ
また画像を使ったネタバレもあります。




本編が始まる三年前。
各キャラの簡単な状態をまとめておくと

ハルトマン:13歳少尉
ゲルト:15歳中尉
ミーナ:15歳大尉

あら大中小。
この年齢、特にミーナ中佐は驚異的ですよね。
彼女の功績を考えるとこの年齢は異常やで……。

ていうか申し訳ないけど

13歳って……おま……。

ルッキーニちゃんを見ても思うけど……。

あらためて年齢を見せられるとなぁ。

マロニーちゃんのやり方はともかく
ウィッチ主体から機械主体の戦争方法に切り替えようとするのは間違ってないように思います。

通常兵器効かないっていうけど
正確には物質攻撃では火力不足ってのが正しいわけだし。

たぶん、核爆弾を巣にぶつけたら吹っ飛ぶと思う。

最も、その結果待ち受けているものが何なのかは
私たちの世界を見れば一目瞭然ですが。
しかもネウロイって人間の行動を真似しているんですよね。

ネウロイの形って人間が使う兵器を模しているし
ウィッチの姿にすら化け始めたし。
つまり核兵器が生まれたら……。

閑話休題。


とにかく若かりし頃の三人のお話だよ。

ちなみにこの時点でエーリカは寝坊癖が出ているみたいですが
一応ちゃんと起きてお仕事してます。

さらに言うとこの時はゲルトとは上下関係がなりたっており
エーリカはゲルトに対してずっと丁寧語で一応喋ってます。
なお軽口は叩く。

パドカレー撤退後ということでお姉ちゃんはかなり表情が硬いです。
それでも世話焼きの部分を完全には失っておらず
また後述の理由からエーリカのことをずっと気にかけているようです。

二人の物語が動き出すのは
ミーナ中佐によってもたらされたある「夢物語」を聞かされてから。

統合戦闘航空団――各国からエースを集めた少数精鋭部隊。

その設立のためにゲルトとエーリカをスカウトしようとするミーナ中佐。
これがのちの501JFW最初の一歩です。

ですがその一歩はとてもじゃないですが華々しいとは言えませんでした。
何しろ現段階ではぶっちゃけ本当にちょっと現実味を含む『夢物語』でしかないわけです。

またそんな状態ですから目途など立っておらず
そもそも設立したから何なんだ?って感じなわけで
そもそも設立するだけで何年かかるのか

実現するかどうかも分からない『夢物語』に
実現したとしてもどう運用して言うか未知数の『夢物語』に
そんなものに希望を抱けと



話を聞いたゲルトは

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そうたった一言で切り捨てるのでした。
まあ今のゲルトは尖ったナイフ状態ですからね。

今すぐに戦場に駆け出したいわけで
逆に言うと規律に真面目すぎるからこそ彼女は貯め込んでしまうんでしょね。

軍規・軍務違反をゲルトはすることが出来ないわけで。
ちなみに軍規違反というのは独断専行や命令違反だけではなくって
それこそ廊下をドタドタ走ったり、寝坊したりだって本当はダメなんですよ。

実際はそこまでスト魔女世界の軍規はカッチンコッチンではないので
多少気を緩めたところで周りは見逃してくれるのですが

ゲルトはそれが一切できない。

本当は飛び出して怒りをネウロイにぶつけてやりたいのですが
軍人としての在り方が彼女を縛りつけて気を緩めることを許さないのです。

ですが半面で、彼女が立っていられるのはその型にはまった性格のおかげでもあります。

軍人としての自分がいるから平静を装えますし
軍人としてのありかたがあるから気を張り詰め続けざる得ない。

風船のようなものです。
中に空気が入っているから形を成せますが、限界を超えれば破裂します。
この時のゲルトは入ってくる空気を塞き止めることも、抜くことも出来ない危うい状態なわけです。

ゲルトの冷たい一言を受けて
「好きにしてって言ったからいいってことなんじゃない?」と明るく返すエーリカ。

そんな彼女の明るさと優しい一面になごむミーナ中佐。
中佐を気遣っていろいろとエーリカが手伝いながら、彼女の現状について質問します。

この時点での事務処理のすべてはミーナ中佐が行っているみたいです。
ちなみに彼女、この時点で第三戦闘航空団司令なわけで……

分かると思いますけど完全にオーバーワークです。
それでもやり遂げる中佐マジでチート。

エーリカをして「身体とか大丈夫なんですか?」と労わるわけですが
ミーナ中佐は撤退戦のことを思い、今はとにかくやり遂げたいとのことでした。

ミーナ中佐はこの時点で彼氏が戦死という状態なわけで。

スト魔女一期4話はそう思っていろいろ見ると色々考えてしまう。

ゲルト:もっと早く、ネウロイを攻撃できていたら
     クリスまで巻き込むことはなかったはずだ……。

ミーナ:敵の進行を遅らせて、町の人が非難する時間を作ったわ
ゲルト:国を守れなかったのは事実だ!
ミーナ:……それはあなただけじゃないわ
ゲルト:(はっとして)……すまない。
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ミーナ:あなたの妹のクリスだってきっと元気になるわ
     だから、妹のためにも新しい仲間のためにも死に急いじゃ駄目!

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よくよく思うに、この二人はおんなじ傷を持ってる二人なんですよね。
ゲルトの懺悔はイコールでミーナ中佐の懺悔にもなるわけです。

ミーナ中佐が言うと「クリスはきっと元気になる」って台詞も重い。

3話は芳佳ちゃんのおかげでゲルトが吹っ切れた、という印象が強いんですけど
実際は同じ、下手したら自分より深い傷を負っているミーナ中佐が
それでも自棄にならず、ずっと自分のことを気にかけていてくれたことに気付いたというのも
ゲルトが立ち直るうえで大事な部分だったと思うんですよね。

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ミーナ中佐の志は
傷が最も痛く出血していたころから固まっていたんですね。

「妹さんがあんな状態で吹っ切れるはずがない」とかいうけど
あんただって吹っ切れるわけじゃないだろ、とか色々思うわけですが

ゲルトとエーリカが正反対の似た者同士
ゲルトとミーナ中佐は全くそっくりの似た者同士


ゲルトが最後に縋ったのが軍人という自分の姿だったように
ミーナ中佐が必死でしがみ付いているのは
「みんなのための平和な世界」という理想なんですよね

オーバーワークに対して過剰に身を投じているのも
正直なところ傷の痛みに耐えるためにわざとなんじゃないかなぁ。

ちなみに追いつめられると杓子定規になって軍規にしがみ付くところも
ミーナ中佐とゲルトはそっくりだったりする。
(アニメ一期10話より)

ガチのそっくりさん。
扶桑軍人に振り回されるのまで同じ。クローンかな?

撤退戦の傷を引きずり、皆が笑えない状態に悶々とし始めるエーリカ。
皆がそれぞれの状況に置かれている中、自分だけが宙ぶらりん。

「みんなのために何ができるのか、自分はどうするべきなのか」

そう思って全力で訓練ばっくれ中だったエーリカのところに
スト魔女界のターニングポイントことガランド少将(当時中佐)がやってきたのでした。

坂本少佐の時もそうだけどターニングポイントすぎぃ!!!
運命運び屋って職業に就きなよ……。

この時からミーナ中佐とガランド少将は繋がっていたんだね。
ほんとターニングポイント先生流石やで。

ちなみにあのエーリカをもってして「苦手な人」という評価を頂いていた。
まあ、スト魔女界の強キャラだからね。
チートと名高いミーナ中佐の強化版なんだからヤバすぎる。

そんなガランド少将と模擬戦をやる羽目に。
エーリカは事前に彼女が「えらい人間」であると聞かされていたため
こんな質問を投げかけるのでした。

「いつになったらまた元通りの生活に戻れるんですか?」

この単純な質問に対してガランド少将の返答は「分からない」でした。

この状況を打破するには軍事力が不可欠ですが
今の応酬の状況はとにかく悲惨な自転車操業中

何とかしなきゃいけない迅速さが求められるくせに
軍の上層部というのは腰が動く
大きな力を動かすために大きな力が必要という状態でした。

それを聞いて上層部はいけすかない、と頬を膨らませるエーリカに
ガランド少将は言うのでした
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13歳はそこそこ甘えん坊が赦されると思うんですがそれは。
あとゲルトお姉ちゃんの方が

ともかく
現状をどうにかたいと思いながら
どうしていいのか分からず、つい他力本願になってしまっているエーリカ。

完全に喧嘩売ってるガランド少将ですが
喧嘩売るだけあってこの時点では馬鹿強いです。
ていうか今後もこの人は馬鹿強いんですが。

あっさりとエーリカを打ち負かしてしまいます。
まあこのころのエーリカは潜在能力が高いというだけで
エースとして開花はしてないんですよね。

ガランド少将はその開花のために、エーリカにちょっかいかけてるって感じでしょうか。

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自分がこれからどうしていけばいいのかを教えてくれます。

ちなみにこの希望という台詞は他でも聞けます。
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君は世界の希望に~といいますが
ウィッチ自体が世界ではすでに希望となりつつあるわけで

ガランド少将の言う「自覚を持つべき」とはそういうことなんじゃないですかね。

ウィッチは皆の希望なんだ、と。
エーリカはそういう意味ではこの時点でウィッチとしては半人前なんですね。
そしてエーリカはその期待を「夢物語」を現実に変える以上の力を持っています。

エーリカのウィッチとしてのどの方向に向かっていくべきなのかが
こうして定まっていくのでした。


なお三年後、人のズボンを盗む模様。

アニメ本編だと自由な人というエーリカですが
この漫画を読む限りでは芳佳ちゃんバリに他人に対して献身的っぽい。
伸びしろ段階というか、なんというか。
そんな初々しいエーリカ先生への気持ちをゲルトさんがまとめてくれました↓
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アニメ時点での安定感がこのころはないんですね。
流石ゲルト、わかってるぅ!

なるほどこうしてみると
ゲルトが芳佳ちゃんのことをついつい気にしてしまうのは
このころのエーリカのせいもあるのかもしれませんね。あの人常時危なっかしいから。

ちなみに人はこういう心理状態のことを「心配している」と表現するのですが
ゲルト先生は素直じゃないから言えない模様。なお三年後も変わらない模様。

最もエーリカもゲルトのことを危なっかしく思っていますし
ずっと見てきた分心配しているんですけどね。
流石正反対の似た者同士。

カールスラントリオの三人の仲が深まったり
他国のウィッチと交流したりする一行でしたが事態は一変します

ガリア上空にネウロイの巣が爆誕。

それに伴い英気を養う一行ですが
爆誕した挙句に拡大まで始めちゃったネウロイに、戦局は悪くなるばかり。

統合戦闘航空団は実績こそ認められぞすれ
エース排出による国防の弱体化や
戦闘航空団設置に伴う有利になる国や不利になる国などの問題。

こういった上層部の損得勘定なども合わさりなかなか進んでいないみたいです。

まあ確かに、エースの部隊は皆ほしいもんなぁ。

戦況の悪化につられて悪くなったのがゲルトの心理面

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うわあ、こりゃひどいw

尖ったナイフ時代半端ねぇwwww

一秒でも早く奪還作戦に出たいゲルトにとって
実現するかなんてわからない統合戦闘航空団より
現状の戦力で何とかする方が現実的だ、と中佐に言い放ちます。

また比較的軽い態度でいるエーリカに対しても不満が爆発。

ただしこれは完全にエーリカに対して八つ当たりしているだけなので
ミーナ中佐が諫めます。

このころはたぶん、ゲルトが一番ひどかった時代だと思う

荒みまくってんなこれ。
ただ本人もこれがエーリカに対しての八つ当たりでしかないと分かっているようで
「自己嫌悪が溜まるから一人にしてくれ」とどこかに行ってしまいます。

こうかくとお姉ちゃんがかなり周りのが見えてない自分勝手に見えちゃうかもですが
考えてください。

お姉ちゃん、まだ15歳です。

国が無くなって家族が傷ついて、平静でいられる年齢じゃありません。

彼氏が戦死してなお周りのためにボロボロになりながら頑張るミーナ中佐がおかしいだけで
普通はこうなる。普通こうなる。

カールスラントリオの中で
一番堅物軍人のゲルトが三人の中で最も人間臭いんですよね。

年相応。

イライラするから相手に酷いことを言って
酷いことを言ってしまったことにまたイライラする。
ゲルトはなまじ完璧主義なだけに、こんな自分がさらに許せないんじゃないかな。

ていうかこの二人のガチ喧嘩ってメディア初かもね。

まあ喧嘩というより、ゲルトが一方的に尖ったナイフなんですけど。
そういう意味でも初々しい関係の二人だね。
お互いの立ち位置が定まってないっていうか。

その後いろいろあってアニメ一期4話と似たような状況に陥るわけですが
俺たちのターニングポイント・ガランド少将の登場などもあり
戦闘不能になったゲルトは難民たちと一緒に一時退却することになりました。

暴走して被弾してしまい
また自棄になって周りも危険にさらした自分に嫌気がさすゲルト。
かたくなにエーリカの前では見せまいとしていた
自己嫌悪する自分の姿をさらして「上官失格だ」と落ち込んでしまいます。
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実は戦闘が始まる前にもゲルトとエーリカは似たようなやり取りをしているのですが
それは本編を見て確かめてね!
エーゲル派は特に買って確かめてね!
うへへへ。

このセリフからわかるのは
今までの八つ当たりも暴走も何もかも
エーリカは気にしていないし赦すと言ってくれているんですよね。

上官だとか何だとかで肩肘張らなくてもそのままでいい。

ガス抜きが下手くそ(1945年もずっと)で
決まった型にはまり続けようとするゲルトにとって
気を抜かせてくれる人間の存在はありがたいでしょうね。

その後は俺たちのターニングポイント先生が全力であらぶってくれたり
ミーナ中佐がいい仕事してくれたり
ブリタニアウィッチが頑張ってくれたりして

ようやくブリタニア撤退戦は完全終了したのでした。

その一年後に正式に統合戦闘航空団501が結成されて
三人の呼び名が変わっていったり
ゲルトの暴走が一時的に小休止になったりしたみたいですね。

前日単になるので明確な解決はしないのですが
エーリカ・ハルトマン完成という意味では一つの大団円を迎えたのではないでしょうか

つまり何が言いたいかというと

エーリカがああなったのは


ゲルトのせい。



元々周りの雰囲気に流されない自然体少女ではあるのですが
ゲルトに甘えて世話をさせることで彼女の気を紛らわせたり
茶化すことでガス抜きしたり(シャーリーさんもやってる)

ゲルトのためにやっていた部分がそのまま彼女に取り込まれて
結果的にああなっちゃったんじゃないでしょうか

つまり、ゲルトのせいです。

私の知ってるトゥルーデ時代の彼女のせいでこうなりました。

責任とったれ、ゲルト。


あ、今回プロットは作家さんがほぼ決めたということですが
フミカネ先生や角川承認のうえでのことなので
多少アニメと齟齬があるなって部分貼るけれども
正史であるとしたうえでの考察と感想になるんだな。

もうアニメもこのエーリカで合わせていこうそうしよう。

追伸

4話の暴走の原因は、エーリカが居なかったせいもあったのかもしれない。
ストッパーのエーリカが居なかったからあんなことに。
暴走ゲルトについていけるのがエーリカしかいないからなぁ。

誰が組んでもああなっちゃうんだろうね。

しかし4話ってエーリカが意図しないかたちで
ゲルトやミーナ中佐の気持ちを理解する会でもありますよね


ゲルトの様子が明らかに悪くなっていることをエーリカは気付いてましたし
それなのに、彼女が墜落したとき傍にいることが出来ませんでしたし。

もちろんメディアミックス前に放映されたアニメですから
多少つじつま合わせな部分がありますけども

でも作品の奥深さなんて
そういったところから深くなっていくもんなんじゃないですかね。

追伸の追伸

スト魔女コミカライズを見ると
何故か必ず宮藤っぽいのが発生するのは何故なのか。

エーリカもちょっと宮藤っぽいですし


ミーナ中佐「みんな宮藤さんのことを誰かに似てるっていうのよね……」

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